2020年7月15日、iPhone iOS13.6とiPadOS13.6がリリースされたのでその内容とアメリカ地域でしか存在しないサービスを紹介します。
脱獄(ジェイルブレイク)しているiPhone/iPadでは今回のアップデートは様子を見たほうが良いでしょう。
総合的に今回のアップデートではiOS13, iPadOS13シリーズでの安定が好評みたいなのでアップデートしていない方はアップデートすることをお勧めします。
iOS13.6 内容
iOS 13.6では、車のデジタルキーに対応し、“ヘルスケア” Appに新しい症状のカテゴリが追加されました。このリリースにはバグ修正と改善も含まれます。
車のデジタルキー
- iPhoneを使って対応車両のロック解除と施錠、およびエンジンの始動が可能
- iCloud経由で紛失したデバイスからデジタルキーを安全に削除
- iMessageでデジタルキーを簡単に共有
- ドライバー固有のプロファイルを使って共有キーを構成し、フルアクセスを許可したり運転を制限したりすることが可能
- 予備電力によって、iPhoneのバッテリーがなくなったあと最大5時間、車のロック解除およびエンジンの始動が可能
ヘルスケア
- “周期記録”から記録された症状などの新しいカテゴリを“ヘルスケア” Appに追加
- 発熱、悪寒、のどの痛み、咳などの新しい症状を記録し、他社製Appと共有する機能を追加
このアップデートにはバグ修正およびその他の改善も含まれています。
- Wi-Fiに接続されたときに自動でデバイスにアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための新しい設定を追加
- iCloud Driveからのデータの同期中にAppが応答しなくなることがある問題に対処
- データローミングを有効にしていても、eSIMのデータローミングが無効になっているように表示されることがある問題を修正
- サスカチュワン州からの一部の電話が米国から発信されているように表示される問題を修正
- Wi-Fi通話で電話をかけたときに音声が途切れることがある問題に対処
- 一部のiPhone 6SおよびiPhone SEでWi-Fi通話の登録ができない問題を修正
- 特定の他社製ハードウェアキーボードに接続すると、ソフトウェアキーボードが予期せず表示されることがある問題を解決
- 日本語のハードウェアキーボードが誤って英語(US)キーボードとしてマッピングされることがある問題を修正
- AssistiveTouchが有効になっているときにコントロールセンターにアクセスした際の安定性に関する問題に対処
- 常時接続のVPN接続によって送信されるトラフィックから除外するドメインを管理者が指定できるメカニズムを提供
一部の機能は地域やAppleデバイスによっては利用できないことがあります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
引用元:apple.com
https://support.apple.com/ja-jp/HT210393#136
セキュリティーアップデート
セキュリティーに関する修正等
オーディオ
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
オーディオ
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
AVEVideoEncoder
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:脆弱なコードを削除することで、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
Bluetooth
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者が原因で、アプリケーションが突然終了する場合がある。
説明:入力検証を強化し、サービス運用妨害の脆弱性に対処しました。
CoreFoundation
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:ローカルユーザが、重要なユーザ情報を閲覧できる可能性がある。
説明:環境変数の処理に脆弱性がありました。検証を強化し、この脆弱性に対処しました。
Crash Reporter
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意のあるアプリケーションがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:脆弱なコードを削除することで、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
GeoServices
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意のあるアプリケーションが、重要な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、認証の脆弱性に対処しました。
iAP
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:ネットワーク上で特権的な地位を悪用した攻撃者により、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:Bluetooth における入力検証に脆弱性がありました。入力検証を強化し、この脆弱性に対処しました。
ImageIO
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
カーネル
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
カーネル
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:ネットワーク上の特権的な地位を悪用した攻撃者が、VPN トンネル内のアクティブな接続にインジェクション攻撃をしかけることができる。
説明:制限を強化し、ルーティングの脆弱性に対処しました。
カーネル
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:カーネルコードの実行をやり遂げた攻撃者が、カーネルメモリの軽減策を回避できる可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
メール
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者が、限定的な領域外書き込みを引き起こし、サービス運用妨害に発展する可能性がある。
説明:入力検証における脆弱性に対処しました。
メッセージ
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:iMessage グループから削除されたユーザが、同じグループに再び参加できる場合がある。
説明:iMessage の Tapback の処理に脆弱性がありました。検証を追加で設けて、この脆弱性に対処しました。
Model I/O
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成された USD ファイルを処理すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を強化し、バッファオーバーフローの脆弱性に対処しました。
Safari のログイン画面の自動補完
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意のある攻撃者が、Safari に間違ったドメインのパスワードを提案させる場合がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
Safari リーダー
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:Safari のリーダーモードに脆弱性があり、そのせいでリモートの攻撃者が同一生成元ポリシーを回避できる場合がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、コンテンツ・セキュリティ・ポリシーの適用を回避される場合がある。
説明:コンテンツ・セキュリティ・ポリシーにアクセス関連の脆弱性がありました。この問題は、アクセス制限を強化することで解決されました。
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:任意の読み取りおよび書き込み権限を持つ悪意のある攻撃者が、ポインタ認証を回避できる可能性がある。
説明:ロジックを改善し、複数の脆弱性に対処しました。
WebKit ページの読み込み
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:悪意のある攻撃者が、URL の接続先を隠せる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、URL Unicode エンコーディングにおける脆弱性に対処しました。
WebKit Web インスペクタ
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:Web インスペクタから URL をコピーすると、コマンドインジェクションを引き起こす場合がある。
説明:Web インスペクタにコマンドインジェクションの脆弱性がありました。エスケープを改善して、この脆弱性に対処しました。
Wi-Fi
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者にシステムを突然終了されたり、カーネルメモリを破損されたりする可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
WiFi
対象となるデバイス:iPhone 6s 以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)
影響:リモートの攻撃者から、サービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
引用元:apple.com
https://support.apple.com/ja-jp/HT211288
アメリカ地域でしか行っていないiOS13.6のサービス
Apple Newsと言うものが存在します。そのアップデートの内容について
Apple News(米国のみ)
- オーディオストーリーは、Apple News +サブスクリプションの一部としてApple Newsエディターによって選択および作成された、Apple News +からの最高の読み物のいくつかのプロによるナレーションバージョンです。
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