サンドボックスの使い方 Windwos10

サンドボックスとは
必要な利用条件
Windows Sandbox インストール方法
Windows Sandbox 使い方
Windows サンドボックス設定と機能一覧

サンドボックスとは

May 2019 Update で追加された新機能「Windows サンドボックス」とは簡単に説明すると手軽に使い捨てできる仮想デスクトップです。
怪しい危険なアプリを検証するなど大変便利な機能の１つです。

“Windows10 Pro“, “Windows10 Enterprise“の方は利用可能
“Windows サンドボックス”は実行されるたびに初期化される
　※カスタマイズ可能
使い捨てできる
安全(カーネル部分にハードウェアベースの仮想技術を使用してるためホストOSには影響がでない)
比較的動作が軽い

必要な利用条件

「Windows 10 Pro」または「Windows 10 Enterprise」（build 18305以降）
AMD64アーキテクチャー
BIOSで仮想化支援機能が有効化になっている
最小4GBのシステムメモリ（8GBを推奨）
最小1GBのディスク空き容量（SSDを推奨）
最小2つのCPUコア（推奨：4コア8スレッド以上）
Windows Homeでは利用できない

Windows Sandbox インストール方法

Windows Sandboxは初期状態で無効かされているので有効化する

Windows + R を押し[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開く
“optionalfeatures.exe“と入力しOKをクリック
チェック項目の中に”Windows サンドボックス”があるのでチェックを入れて有効化する
インストールされるので終わると再起動する
再起動後、スタートメニューに追加されています。

Windows Sandbox 使い方

Windowsキーを押しスタートメニュー一覧の”Windows Sandbox”をクリックし起動させる
終了する場合はウィンドウ右上の×ボタンを押します
“すべてのコンテンツは破棄され完全に失われます”とダイアログがPOPしますがそのままOKを押し終了させます。

Windows サンドボックス設定と機能一覧

サンドボックスの設定やり方

構成ファイルを使用するとカスタマイズができます。
構成ファイルはXML形式で設定を記述し、拡張子.wsbでテキストをUTF-8形式で保存

サンドボックス構成ファイルのサンプルコード

<Configuration>
 <VGpu>Default</VGpu>
    <Networking>Default</Networking>
    <MappedFolders>
        <MappedFolder>
            <HostFolder>E:\Downloads</HostFolder>
            <ReadOnly>true</ReadOnly>
        </MappedFolder>
    </MappedFolders>
    <LogonCommand>
        <Command>notepad</Command>
    </LogonCommand>
</Configuration>

(例)サンドボックス起動直後にメモ帳を開く場合
特に何もなければココを記入しない
サンプルコード6行目は任意のフォルダのパスを指定

<LogonCommand>
    <Command>notepad</Command>

任意の設定で起動させる使用方法

メモ帳で記述
“任意のファイル名.web”で好きな場所へ保存する。
文字コードはUTF-8
作った.webファイルをダブルクリックするとサンドボックスと関連付けされアイコンが変わりサンドボックスが起動される

サンドボックスのアカウント名
サンドボックス側のアカウント名は「WDAGUtilityAccount」となりますので、デスクトップのパスは次のようになります。
C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop

機能一覧表

タグ	内容	設定値
<Configuration>	設定全体を囲う	なし
<VGpu>	仮想GPU設定	Enable(有効) / Disable(無効)
<Networking>	ネットワーク機能	Enable(有効) / Disable(無効)
<MappedFolders>	共有フォルダ設定全体を囲う	なし
<MappedFolder>	1つの共有フォルダ設定を囲う	なし
<HostFolder>	ホスト側のフォルダパス	ネットワークフォルダも可能
<ReadOnly>	読み取り専用設定	True(有効) / False(無効）
<LogonCommand>	ログオンコマンドを囲う	なし
<Command>	ログ音コマンドの指定	起動するプログラムのコマンドライン